寺から消えた金色の像
十年前の夏、実家の近くの寺の蔵から、二つの品が盗まれた。一振りの古い刀と、百五十年前の洪水の翌日に俺の先祖が泥の中から拾った金色の像だった。和尚さんは「縁を持っ…
十年前の夏、実家の近くの寺の蔵から、二つの品が盗まれた。一振りの古い刀と、百五十年前の洪水の翌日に俺の先祖が泥の中から拾った金色の像だった。和尚さんは「縁を持っ…
持つ者に天下を与え、手放す者の命を取るという黒い穂先「禍鉾」。戦国、幕末、大正と、その持ち主はみな栄華の果てに、手放した刹那に命を落とした。京の古美術商が、みず…
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