この部屋にはもう泊まるな
出張で初めて訪れた地方のビジネスホテル。部屋の全てに既視感を覚える中、ベッドサイドの隙間から見つけたメモには、自分の筆跡で警告が書かれていた。…
出張で初めて訪れた地方のビジネスホテル。部屋の全てに既視感を覚える中、ベッドサイドの隙間から見つけたメモには、自分の筆跡で警告が書かれていた。…
帰省した実家で、一人暮らしの母が誰かと話しているのを見た。声の主を確かめようとするうちに気づいた、不思議で少し怖い体験談。…
出張先のビジネスホテルで泊まった307号室。翌朝フロントで言われた「3階はございません」という言葉の意味とは——実話風の不思議な体験談。…
実家に帰省した夜、幼い頃よく遊んだ神社に立ち寄った。そこで一人の老婆に声をかけられた。彼女は、十年以上前に亡くなった俺の祖父のことを知っていた。…
盆地の独身寮に転勤してきた同僚は、窓から煙突が見えると言って四週間ごとに部屋を替えていました。彼の郷里に残る煉瓦の煙突と、その根元に縦に彫られていた名前の列。二…
机の天板がすべて液晶になった、八千万円の教室。まばたきの減っていく子どもたち、誰も座っていないはずの一台、そして電源を落とした画面に残る白い像。養護教諭の目を通…
家に伝わる決め役という役目。姪の病で実家が土地を手放そうとした夜、母は私に電話をかけたと言います。しかし私は、その電話を取っていません。発信元は、十六年前に解約…
鏡に映った自分の目を見つめ、「お前は誰だ」と問いかける。ただそれだけのまじないに、悪友の修二はのめり込んでいった。やがて電話越しに聞こえたのは、聞き覚えのない平…
苦手だった実家の犬ゴン。その犬が世を去って数年後、深い眠りの中で夢に現れ、私にある宣告を残した。目覚めると天井はやけに高く、隣には見知らぬ男が眠り、鏡には一匹の…
深夜の暗く狭い路地で、旧友は喪服の行列に出会い『これは誰の葬式ですか』とうっかり尋ねてしまいました。返ってきた答えは、なんと、自分の名前でした。古い城下町に伝わ…
雪深い町の古い図書館に勤める私のもとへ、痩せこけた見知らぬ男が毎朝「僕のお母さんですか」と問いかけてきます。不気味な日々の果て、大火事の夜に彼がとった行動と、六…
深夜の商業ビルで警備員をしていた私は、午前三時、屋上を映す監視カメラに白い人影を見つけました。天使だと思おうとしたそれは、夜ごと一階ずつ階段を降り、私のいる警備…
夏の夜、峠を越える車の中で、幼なじみの一人だけが『光る虫がいる』と言い出しました。走る車から笑いながら飛び降り、暗い山へ消えた彼。壊された峠の祠と、『山で名を呼…
すべてを失い、北の森の山小屋でひと冬を越すことにした私。二度目の大雪の後、体の芯が凍え、隣で眠る相棒がなぜか旨そうに見え始めます。飢えに憑かれ人でなくなっていく…
二十年前の秋、城下町の寂しい県道で、俺は見えない壁にぶつかった。透明で、磨いた石のように固い壁。引き返した直後、一台の軽トラックが、何もない道で潰れた。土地が静…
終電間際の海沿いの無人駅に、接近放送もないまま十両以上の古い青い列車が音もなく現れました。一両だけ開いた扉の奥は、塗りつぶしたような深い闇でした。北陸本線の霜月…
母を亡くした幼い子を夜だけ預かっていた私は、ある晩から、誰もいない暗い部屋で笑うその子の声を、聞くようになりました。母はどこから来るのかと問われた幼子が指さした…
怖い話。山でいちばんこわいのは、人だったもの。祖母が語り継いだ「アガリビト」の言い伝えと、人の手の入らぬ深い山で道に迷い、人であることをやめかけた私が見てしまっ…
毎晩午前四時、郵便受けに焦げた十円玉が入れられる。おみくじ、髪の毛と、供えものは日ごとに不気味さを増していきました。覗き穴に現れた女の顔と、残された一言を描いた…
怖い話。十年前に世話になった山あいの民宿を訪ねて車を走らせると、道標は「巨頭オ」という奇妙な文字に変わり、村は廃墟と化していました。巨大な頭を揺らす異形の群れに…
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