友達から聞いた話なので詳しくは判らないのだけど、嘘や見栄とは縁のない子が言っていたことなので、きっと実話。
友達は霊感持ちではないが、小学生の頃に霊か神仏としか思えないものに会ったんだって。場所は神社。
地元の行事で四年生の女の子たちが舞を奉納する風習がある地域らしく、その日は本番で、友達はウキウキしてかなり早めに神社に来たんだって。
正月におみくじとかを売る建物で神主や大人たちが準備をしていたけど、子供が準備中のところにいても邪魔だから境内の遊具で暇つぶしして待っていると、いつの間にかブランコに綺麗なお姉さんが座ってた。
あまり憶えてないけど、ちょっと変わった着物姿だったらしい。
友達とお姉さんは初対面のはずなのに何故か昔から知っているような親近感があって、
「すぐ大人の体になる。おめでとう。でも、そうしたら守ってあげにくくなるから気をつけてね」
と、こんな感じのことを言われたのだそう。
他の同級生が来て、声をかけられた友達はお姉さんに挨拶して去ろうとしたけど、お姉さんは影も形もなく、同級生もお姉さんなんかいなかったと言う。
友達はそれから数日後に初潮がきて、大人の体ってこのことかあ、と思いましたとさ。