当時はアパートに住んでいて、その頃に体験した不思議な話。
母ちゃんに頼まれ、回覧板を他の部屋に渡しに行った。
さっさとドアのポストに回覧板を入れ、自分の部屋に帰って行ったのだが、ドアを開けてみるとそこは明らかに我が家ではない部屋だった。
しかし部屋の番号を確かめてみると、やはり自分の部屋。
でも少し心配だったので、念のため「こんばんはー」と言ってみた。
すると見知らぬボサボサ頭のおじさんが当たり前のように「はーい」と出て来た。
驚いて「間違えましたー」と言いドアを閉めたのだけど、改めて番号を確かめてみたらやはり間違いなく自分の部屋。
書いてある苗字も自分の苗字。隣の部屋も自分の部屋のお隣さんと同じ。
『あれぇ?』と思い、再びそっとドアを開けてみたら、我が家の風景に戻っていた。
ボサボサ頭のおじさんも居なかった。
あれが18年生きていて唯一の不思議体験だな。