弟のドッペルゲンガーを2回見た。
1回目は自分が3歳の時。
実家は庭を挟んで本宅と離れがあるんだが、庭の本宅寄りの場所で遊んでて、そこから家の中が見る事が出来た。
居間で母がまだ赤ちゃんの弟を抱っこして寝かしつけてた。
自分はここで煩くしてると弟を起こしちゃうかもと思い、庭で遊ぶのを止めて離れに行った。
そうしたら離れの居間で母が横になって、布団の上で眠っている弟を撫でていた。
自分は恐怖よりもとにかく驚いて、母に
「なんでこっちにもいるの?」
って聞いたが、母は何の事か分かってなくて説明しても
「寝ぼけてたんじゃないの?」
と真面目に取り合ってくれなかった。
2回目は自分が高校生の時。
本宅で夕食を食べた後、離れにいる飼い猫と遊ぼうと思って庭に出た。
その日は離れの窓が開いていて、電気も点いていたから夜だったが部屋の中がよく見えたんだ。
で、窓の所で涼んでいる猫を弟が抱き上げて、部屋の奥の方へ消えていった。
その時ちょうど弟と喧嘩してたから何となく気まずくて、本宅の方に引き返した。
そのまま皆がいる居間に行ったら、そこで弟が夕食を食べてた。
「お前、今離れにいたよな?」
って喧嘩中な事も忘れて聞いたら、
「いや、ずっと2階にいたけど」
と言われた。