昔、高校受験の勉強中に起こった不可解な出来事を思い出す。
市販の問題集で勉強していた時、答え合わせをしていると、一問だけどうしても正解が理解できない問題がありました。
私の計算では答えはAのはずだったが、問題集の解答ではBと記載されていました。
じっくり考えた結果、「解答が間違っている」と気づきました。
イライラしながら、誤った模範解答を赤ペンで訂正しました。
問題集に誤りがあることは珍しくなく、それほど深くは考えませんでした。
食事のために一時休憩してから再び勉強を始めると、驚くべきことに、私が訂正した解答が変わっていました。
赤ペンで引いた線と、間違っていたはずのBの答えが消え、Aが正解として記載されていたのです。
過去に記憶違いで、間違った答えが正解に変わっていたことは何度かありましたが、今回ははっきりと覚えていました。
こうした変化は、低い確率から高い確率への書き換えの場合にのみ起こるようです。
パラレルワールドやタイムパラドックスについての詳細は知りませんが、何かしらの変化が過去に起こり、その瞬間にパラレルに分岐するのが一般的な考え方です。
もしかすると、私たちが認識している以上に、過去が変わるとその後の未来も書き換えられているのかもしれません。
この事象は、私たちがその変化に気づいていないだけかもしれません。
※
この出来事の後、私は問題集の出版社に連絡を取り、解答の誤りについて問い合わせました。
出版社からの返答は驚きでした。
彼らは、その問題の解答をBとして印刷した記憶がないと言い、常にAが正解として出版されていたと主張しました。
さらに、彼らは私にその問題の初期バージョンのコピーを送ってきました。
そこには確かにAが正解として記載されていました。
この出来事は、私が体験したパラレルワールドの存在を示唆しているのかもしれません。
もしくは、私の認識が何らかの原因で変化した結果かもしれません。
しかし、真実は依然として謎のままです。