15年程前、小学生低学年の時に不思議な体験をした。
当時は17時頃から始まるアニメ番組を毎日楽しみにしていた。
オープニングが始まってCMも終わり、さあ始まるぞという時に、突然画面が砂嵐で乱れた。
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暫くすると画面がニュース番組のような構図になっていて、子供騙しな近未来風の服を着ている男女二人が立っている画面に切り替わり、
「本来ならばアニメを放送するのですが、どうしても皆さんに伝えなければならない事があるので未来からやって来ました。
今の私達の世界では第3次世界大戦が起きていて大変なの!未来を救って!」
と、彼等は何の気無しにありきたりな事を喋り始めた。
『何だよ~、オープニングまでやったんだから放送しろよ~』と子供心に思いつつ、ブラウン管の中から必死に訴えている彼等を見ていた。
「…私達が未来から来た証明に、未来の日本の事を話せる範囲で話します」
予想外な展開だった。
「詳しい年数までは将来の国家機密に繋がるから言えないのですが、未来の日本では戦争の影響で、首都が茨城の筑波学園都市に遷都されます」
と言い切っていた。
その後は未来を変えてくれだとか、時間が無いだとか言っていた。
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再び画面が砂嵐で乱れ、何事も無かったかのようにアニメのエンドロールに切り替わった。
その時は台所の母が俺を見ていたらしいから、寝て夢を見ていたという事は無い。
また新聞の番組表を確認したら、普通にアニメのタイトル名が記載してあった。
後日友人に聞いても「アニメだったよ?」と言う。
こんな不思議な体験をした事があります。