私が中学生の時の話です。
受験の真っ只中の時期に、母がくも膜下出血で入院。そのまま亡くなってしまいました。
その日の夜、
「最後に家族みんなで一緒に寝よう」
と姉が提案し、母を囲んで布団を敷き、思い出話をしていました。
夜が明ける少し前、父と母の寝室(仏間の隣にある)からゴトッと物音がしました。
結構大きな物音だったので、私が様子を見に寝室に行くと、箪笥の上に置いていたアルバムの入った箱が落ちていたらしい。
その中から写真が一枚飛び出していた。
ちょうど私達が思い出話しをしていた旅行先の写真。
裏を見ると、ママンの字で
『ありがとう。私は幸せものだわ』
と書かれていました。
私は泣きながら父と姉に報告。
「ちゃっかり会話に参加してたんだな。
でもこれ、いつ書いたんだ? つい最近写真を整理した時には書いてなかったんだが…」
と父がぽつりと言いました。
心霊じゃないかもだけど、今でも不思議で仕方がない体験です。
※
続きの投稿
この話にはまだ続きがあるんです。
母の火葬から四十九日の間、不思議なことが度々ありました。
火葬の前夜、父の喪服のネクタイが仕舞ってある箪笥が開いていたり(父がちょうど探していて見つからなかった)、
仏間に置いていた母の好物のお菓子が、家族・親戚一同手を付けていないのに封が開いて量がちょっと減っていたり、
私の高校受験当日には、母がいつ買ったのか合格祈願のお守りが居間の床に落ちていたり、
母が書き留めた料理のレシピノートが出てきたり…。
でも四十九日を過ぎてからは、ぱったり不思議な出来事は起こらなくなりました。
『ほら、ネクタイここにあるわよ!』
『お守り買ったんだから持って行って!』
『父さんのために美味い料理作りさいよ(笑)』
と、母の声が聞こえてきそうな出来事ばかりでした。
ママン、とても心配症だったから、最後まで私たち家族の面倒を見てくれたのかな。
心配させてしまってゴメンね…。゚(゚´Д`゚)゚。