じいじが言うには「ご先祖様が東で大きか地震が4つあった後の2年後に日本全土ば揺らすやつがくる」と。
これはじいじのじいじが言った言葉で、その後に防空壕を作ったらしい。その内の3つが関東大震災・福井地震・阪神らしくて、どうやら死者が大勢出た地震のことらしい。
根拠はこの3つの地震が起こる前日の夜にうちの裏山が薄い緑に光るらしいから、山全体が緑に光るんだけど、これは集落の人達はみんな知ってて「ねろてばさん」って言われてる。
ねろてばさんとは「寝なさい」の方言で、山が光ると「ねろてばさんのこらした(寝なさいというお告げがきた)」とみんな言う。
脱線するが、この集落の子守唄は多分みんなが聞いてきたやつとは異質で、
寝ろてばよ 寝ろてばよ 目ん玉でんぐりがえして 寝ろてばよ(繰り返し)
詳しいことは判らないが、ねろてばさんと関係してることは間違いない。
俺が思うにねろてばさん=大地震だろうから、光ったら目をひっくり返す勢いで寝なさい、そうすれば大した恐怖も味あわないで死ねる。
元に戻るが、どうやら最後のひとつは今後必ずくる東海地震だと思う。
いつくるのか、どれだけの被害を出すのかわからないが、その2年後には日本の存続を揺るがす大地震がくるらしい。
俺は半信半疑だが、じいじが真剣な物言いなんでじいじ孝行のつもりで聞いてる。
そして日本を壊すほどの大地震は2月7~9日にくるらしい。
それもあるからその時期に実家に帰るようにじいじ達が言うんだが、それって俺達だけ助かるようになるのかとご先祖様の人でなしさに疑問ではある。