書物にまつわる都市伝説は数多く存在しますが、今回紹介するのは特に不気味なエピソードです。
私たちは多くの書籍を購入し、本棚に収めますが、時には購入した覚えのない本が混ざっていることがあります。
アメリカ・オハイオ州のある図書館には、以前から不思議な本があると言われていました。
この本は通常、どこにあるのか分かりませんが、手に取り眺めるだけで、人の余命が分かると言われています。
本を見た人によって、その厚さが異なります。分厚いと感じる人は長寿、薄く感じる人は短命とされています。
しかし、本の中身を開いても、そこには何も印字されておらず、すべて白紙です。
不思議なことに、この本を借りると、一日に一枚ずつページが減っていきます。
この本のタイトルは『余命』で、ページ数は借りた人の残りの寿命と比例しているとされています。
図書館の司書が発見して以来、多くの人がこの本を手に取りましたが、現在は行方不明です。
図書館のどこかに隠れているのか、誰かが持ち去ったのか、はたまた最後の所有者の寿命とともに消えたのか、その真実は謎のままです。
興味深いことに、この『余命』のタイトルはラテン語で書かれていると言われています。
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この『余命』に関するさらなる調査を行ったところ、図書館の古い記録に興味深い記述を発見しました。
記録によると、『余命』は何世紀も前に作られたとされ、その起源は古代の錬金術師にまで遡ると言われています。
また、この本が初めて見つかったのは、ある老学者の遺品の中だったと記されています。
その学者は生涯を通じて死後の世界について研究し、その研究の一環として『余命』を作成した可能性があります。
この本が次に現れるのは、再び世界が大きく変化する時かもしれません。