最近ネットで読んだのですが、人間が死にそうになっている時、それを助けたりする謎の人物が現れるそうです。
それは死んだ兄弟や親類であったり、声だけであったりするそうですが、正しい逃げ道を示したり、励ましたりするそうです。
とても良い話なのですが、実際に私が体験した話はそれと少し違いました。
私の祖父はガンで亡くなったのですが、その死に際、意識が朦朧としていた時に突然怒鳴り出しました。
「足下にいるそいつを追い出してくれ!」
突然のことにその場にいた私と両親はびっくりしましたが、室内には私たち以外に誰もいません。
そのうち祖父は、
「やめろ!引っ張るな!引っ張るな!」
と言いながら暴れ出したのです。
その騒ぎに看護師さんも駆けつけたのですが、手慣れた様子で鎮静剤を注射していました。
それから暫くして祖父は息を引き取りました。
看護師さんに聞いてみると、
「よくあることですよ。黒い人が見えるとか、足を引っ張らないでくれとか。お亡くなりになる前にそんなことを言われる方が多いですね」
死に際に現れるのは良い人だけじゃないようですね。皆さんも黒い人を見かけたらご注意を…。