これは昔、NHKで地方の紹介をする番組で放送されました。
それは祭りとか風習とかで毎週一つの土地をクローズアップして紹介する番組だったのですが、一度ある雪深い地方が紹介された時、
「冬の間に死人が出そうな家は、雪でお墓が埋まって場所が分からなくなる可能性があるので、雪が降る前にお墓に長い物干し竿のような竹を立てておく」
というのを紹介していました。
番組では、おばあさんが寝込んでいる家の孫に当たるその家の当主が竹を墓に立てていました。
なんだか見ていて怖かったです。いくらなんでも死ぬのを予想して墓に目印立てておくと言うのが……なんと言うか…。
雪が降って一面銀世界の中、ぽつんと竹が立っている風景が未だに頭に浮かびます。