不思議な体験や洒落にならない怖い話まとめ – ミステリー

シロ

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じいちゃんが亡くなって、じいちゃんの唯一の財産とも言える3つの山を5人の子供で分配するという話になった時のこと。

兄弟のうち4人は「山の一つには昔飼っていたシロという犬のお墓があるから、売らずに長男が相続して守ろう」と主張したんだけど、次男だけは男の兄弟3人で一つずつ相続しようと主張して譲らなかった。

その次男が宗教にどっぷりはまっていて、山に宗教施設を建てたかったらしい。

結局弁護士やら何やらが入るごたごたになっちゃったんだけど、その真っ最中に次男が宗教関係者やバックにいるヤクザを連れて山に入った。

もう施設を作る気満々で山の中を見て回ったんだけど、山を降りる時にヤクザが「ここの山はやめたほうがいい」と言い出したんだって。

「山に入った時から真っ白い大きな犬がずっと付いてきた。あれはこの世のもんじゃない」

次男はすぐにそれがシロだと解って、山に執着するのをやめたらしい。

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