最近、とある悪戯サイトが流行っているそうだ。
ネットを巡回している時に、見慣れないリンクがある事に気が付く。
何気にそのリンクを踏むと、薄暗いコンクリートの部屋の真ん中に、頭からすっぽりと袋を被され、椅子に太いベルトで縛られている男性(時には女性も)が映し出される。
その人物は、拘束から逃れようと必死にもがいている。ただ音声は無いので向こうの声は聞こえない。
その映像の下には「彼は犯罪者です。死刑にしますか?」とあり、『死刑』と書かれたスイッチがある。
興味本位でクリックすると、「本当に死刑にしますか?」と確認が出る。
そこで『YES』をクリックすると、先程の椅子に縛られた人物がビクビクっと痙攣し動かなくなり、そこで映像が終了するというものだ。
再びそのリンクに飛ぼうとしてもエラーになり入れない。何かの広告という訳でもなさそうだ。
押した本人は『ひょっとすると本物だったのでは?』と考えるようになり、物凄い自己嫌悪に陥ってしまうらしい。
誰が何の目的でそのようなサイトを作っているかは判らない。
だが、もしかすると本当に、死刑執行のスイッチを押してしまっているのかもしれない。