先日、父親が知り合いを近所の病院へ車で送った時の話。
その病院は市の中心部から少し離れたところにあり、ちょっとばかり丘の上にある戦時中からある大きな病院。
入り口まで着き、知り合いを見送り帰ろうと思った時に、助手席ガラスのすぐ向こう側に、着物を着たおかっぱ姿の子供がこちらを見ている事に気がついたそうな。
その時父親は、病院に来てる人の子供だろうと思い車を出した。
少しばかり走った時、ふと助手席側のガラスを見ると、同じ位置にまだそのおかっぱ頭の子供がこちら側を見ていたらしい。
『この子供走って追いかけてきてるな、危ないなー』
父親はその時はこう思った。
再び少しばかり走って、さっきまで子供が覗いてた所を見たら姿は無かった。
諦めて帰ったのかな。
そう思って助手席側のサイドミラーを見たら、ミラーいっぱいにさっきの子供の顔が映りこんでいた。
その時点で幽霊だと言うことに気がついたそうな。
あと、その子供は男の子なのか女の子なのか分からなかったとのこと。