狂気の科学者と言われているニコラ・テスラ。
そのテスラが関わったとされる装置を列挙すると、人工地震兵器、殺人光線、気象兵器、反重力装置などが挙げられる。
かくして、テスラは歴史上最大のマッド サイエンティストと呼ばれるようになった。
ニコラ・テスラは、1856年7月にクロアチアに生まれた。大学で電気工学を学んだ後、パリで働く。
その後、アメリカに渡りエジソンの会社で働くが、意見が対立し退社している。
原因は、送電方式の対立にあったと言われた。
電力を送る方法には、直流方式と交流方式があるが、エジソンは直流方式を、テスラは交流方式を主張した。
それぞれ、メリット・デメリットがあるが、現在世界で使われているのは交流方式である。つまり、現時点ではテスラが正しく、エジソンは間違っていたことになる。
ニコラ・テスラは、マッド・サイエンティストなどではなく、真面目で優れた発明家であった。1888年には交流発電機と交流電動機(交流モーター)を発明している。
世界を変えた歴史的な発明だが、知名度は限りなくゼロに近い。エジソンの白熱電灯の方が余程有名だ。
白熱電灯など既に過去の技術だが、交流モーターは今でも使われている。しかも、白熱電灯と交流モーターでは技術のレベルがまるで違う。
では、何故テスラよりエジソンの方が有名になったのか?
テスラの発明は軍事利用が大いに期待されたため、表に出る事を嫌った当局が世間に知られぬように封印したと言われている。
テスラは、ハンサムで身長190cmを超える長身だったが、生涯独身で、晩年は一人でホテル住まいを続けた。
そして、1943年1月8日の早朝、家政婦によってテスラの死が確認される。97年の人生であった。
ところが、テスラが死んだ後、奇妙な噂が流れた。
死体が運び出された直後、FBI捜査官がテスラの部屋を物色し、テスラが発明した超兵器の資料を没収したというのだ。