アメリカ社会の支配階層は、「WASP」と言われる。
すなわち、ホワイト(白人)であり、それもアングロサクソンであり、かつプロテスタントという人種が、あらゆる分野で中心的な役割を担っている。
次いで、少数ながら経済・金融ばかりでなく政治的にも強い影響力を持っているのが、ユダヤ人である。
たとえば、ニューヨーク株式市場に上場している米国企業の経営者や管理職の中で指導的な立場に立っている人々の内、WASPは95%、ユダヤ系は5%という割合という。
これら少数民族のユダヤ人たちが巨額のマネーに関わっているのだから、恐るべき存在と言えよう。
ユダヤ人は現在、世界に約1340万人居る。
この内イスラエルに540万人、この他に世界各地に800万人が散らばっている。
この800万人の内、半数の400万人がアメリカに在住しており、しかも商都・ニューヨークにはこの内の250万人から300万人が住んでいるという。
ニューヨークの人口は700万人くらいなので、ユダヤ系アメリカ人がいかにこの町に多く住んでいるかが判る。
このため、ニューヨークの歴代市長の大半が、ユダヤ系で占められている。
言い換えれば、ユダヤ系の人々の票を獲得しなければ、市長にはなれないのである。
職業に照準を当てると、ニューヨークの開業医は、歯科医を含めて99.99%までがユダヤ系であり、弁護士から新聞、雑誌の経営者、あるいはナイトクラブなどにバンドを入れたりする興行会社の経営者などの殆どが、ユダヤ系という。
まさに押しも押されぬ大勢力である。