A受刑者は、大量殺人を犯し、死刑が確定していた。
それから数年。
今日は、A受刑者の死刑執行日である。
目隠しをしたA受刑者は、絞殺台に立たされる。
「ガゴン!」という大きな音と共に、床が抜け、宙ぶらりんになる。
30分が経ち、検視員が脈のチェックを始めた。
しかし、なんとA受刑者はまだ生きていたのだ。
これ以上は人権に関わるため、罪を償ったと認められ、死刑終了となった。
体調を戻したA受刑者は、新たな戸籍をもらい刑務所から出たという。
彼に限らず、死刑で死にきれず、新たに戸籍をもらい、別人としてこの世界に戻って来た人が意外と多いらしい。
あなたの友人の中や、職場や学校に、そういう人がいるかもしれないのだ。