こんな不思議な夢の話がある。
眠りに落ち、気が付くとそこには一人の老婆がいる。
ただ、その状況というのがただ事ではないという。
その老婆は夢を見た人を追いかけており、追いかけられている人は、その老婆に捕まったら殺されてしまうため、必死で逃げるのだ。
老婆から逃げていく途中、最初の角は右に曲がらなければならない。
その次の角もまた右に曲がらなければならない。
そうしなければ、老婆に追い詰められて捕まってしまうからだ。
さらにしばらく行くと、赤の扉と緑の扉がある。
ここでは赤の扉を選ばなければならない。
さて、この夢の話を聞いた人はそれから数日以内にこの話と同じ夢を見ると言われている。
もちろん、その夢の中では今の話と同じように行動しなければならない。
もしも道を間違えたならば、その時が老婆に捕まり殺される時である。
これは夢の中だけの話ではない。
夢の中でこの老婆に殺された人は、決して再び目覚めることはないというのだ。