不思議な体験や洒落にならない怖い話まとめ – ミステリー

無干渉

民家(フリー写真)

私は東京と言っても西の外れの方に住んでいるのですが、自宅から百メートルほど離れた所に、小学生時代からの友人の家があるんです。

問題はその友人宅の隣に古い一戸建てがあり、友人曰く、時々お爺さんの叫び声のような奇声と「ドス、ドスッ」と何かを刺すような音が聞こえてくるらしい。

その家は窓もカーテンも全て完全に閉め切られていて、人の出入りも全く無かったらしく、友人の家族も怖がって一切関わらなかったとのこと。

ところが、いつからか奇声と音がぱったりと止んだそうです。

友人の家族もこれでゆっくり眠れると思っていたんだけど、一ヶ月ほど経ってから今度は異臭が漂うようになったので警察に連絡したらしいです。

警察が来てドアを開けようとしたら鍵が掛かっていたので、窓を割ったら中から黒いものが一斉に飛び出して来ました。

部屋の中にはお爺さんの首吊り死体があったそうです。

腐敗が酷く、飛び出して来た黒いものは蝿の大群。

そして死体の脇に日本刀が置いてあって、部屋のあちこちが刺されていたり切り裂かれていたとのこと。

その話を聞いて、もし迂闊に苦情でも言おうものならどうなっていたかと、寒気がしたのを覚えています。

モバイルバージョンを終了