ある大学生が自宅の自室で勉強していたそうなんです。だけど、なにやら背後に視線を感じる。
どうしても気になりふと振り返ると、背後の側面にある本棚と本棚の隙間から、小学六年くらいの男の子がじっと大学生を見つめていました。
しかし大学生の家には、小学生くらいの子供などいません。知らない間に親戚の子供が来たのかと思ったそうです。
だけどなにやら異様なものを感じ、瞬間的に目を逸らし再び振り返った時には、子供は消えていました。
その上、ふと気が付くと子供がすっぽり入っていた本棚と本棚の隙間は、5ミリくらいしかなかったんです。
大学生は、そういえば最近近所の小学生が交通事故で死んだなと思い出し、ぞっとしたそうです。